第一弾 LINEスタンプを作ろう!
はじめてスタンプを作る方向けのサイトです
ペンで画いたイラストも、PwerPointで制作したイラストも、LINEスタンプ仕様にするのに、FireAlpacaがとても便利です。というのも、カラーモード(RGB)も、解像度指定(72dpi以上)も、画像サイズの設定も、png形式での保存も、余白づくり(タテヨコ20picxel)も、透過処理も、とても容易に行えるからです。
もちろん、その他のフリーペイントツールも多々ありますが、本サイトではFireAlpacaで作業をしていきます。
① FireAlpacaで、LINEスタ ンプ用のキャンバスを新規作成します。
② スキャンしたイラストをFireAlpacaで開きます。
③ イラストをコピーして、FireAlpacaのキャンバスに貼り付け、キャンバスの枠内に収まるよう、縮小します。
④ 線画抽出して線のみを抽出して背面を透明にします。
⑤ イラストに色をつけます。
⑥ 作品が仕上がったらpng形式で保存します。これを点数分繰り返します。スタンプ画像40点(8点、16点、24点、32点でもOK)、メイ ン画像1点、タブ画像1点。
⑦ 透過されているか、不要なパーツ、ゴミのようなカケラなどがないか、すべてのスタンプを最終確認します。上記LINEスタンパーズの「LINEクリエイタースタンプシミュレーター」に作品をドラックすれば、実際のスタンプイメージが確認できます。その際、ゴミや修正点がないか確認してください。私は、さらに念のため、PowerPointのページ全体を黒や紺にしてそこに作品をドラックし、さらに拡大してゴミなどを確認するようにしています。
① 手書きイラストの画像データは、パソコンのファイルに保存してある。
② サイズ、png形式で仕上げたLINEスタンプ仕様のスタンプ画像を保存するファイルを作っておく。(私は、デスクトップに覚えやすい名称にしたファイルを新規作成してそこに保存しています。後にスタンプ申請の時に間違えたりすることがなくなります。)
FireAlpacaを起動して左上の『ファイル』にカーソルを合わせて、『新規』を左クリックし、キャンバス(イラスト仕上げ用画面)のサイズを設定します。
LINEスタンプ40種類のサイズは【370×320pixel】ですが、上下左右に10pixel(つまり上下左右20pixel)の余白が必要です。したがって、私の場合は、右記のように、はじめから【幅350×高さ300pixel】に設定しています。
一番下にある解像度は200dpiに設定していますが、72dpi以上で良いそうです。
ちなみにメイン画像は【幅240×高さ240pixel】タブ画像は【幅96×高さ74pixel】となります。メイン画像とタブ画像は上記のスタンプ画像とは異なり、上下左右の余白は必要ありません。枠の際ギリギリまでOKです。
『ファイル』から『開く』をクリックして、先ほどスキャンした画像を開きます。
『ファイル』から『開く』をクリックして、先ほどスキャンした画像を開きます。
『編集』から『コピー』をクリックしてjpg形式で保存したスキャン画像をコピーします。
コピーをクリックしたら、Untitledをクリックして、メイン画面を下記のキャンバス画面へと切り替えます。ここで表示されるキャンバスは、最初に新規作成した【幅350×高さ300pixel】のものです。↓
『編集』から『貼り付け』をクリックして、先ほどコピーした画像を貼り付けます。貼り付けた画像は、下記(A)のようにかなり大きくなり、キャンバスからはみ出して貼り付けられます。
下記のように(A)の状態になったら『選択範囲』から『変形』をクリックします。
(B)のように角に□が現れます。その□にカーソルをあてると(C)のような十字矢印Aが現れるので、そのままドラッグして、画像一体を枠内に収まるように縮小します。枠内に収まったら【ENTER】キーを押します。
上記の(A)(B)(C)の流れで進むと(例えば私は)A4の紙に描いた中のワンカット(LINEスタンプ40種の中の一つ)をメイン画面の枠内に収めました。
※流れの中の手書きイラストはサンプルですので手順だけにご注視ください。
矢印Bは、画像の回転となります。意味なく、あるいは間違えて回転させてしまったら、【取り消し】を押して、貼り付けから再度はじめてください。
作業中に間違った場合、『取り消し』をクリックすると、間違って行われた作業は取り消され、ひとつ前の画面に戻ります。
『レイヤー』から『線画抽出』をクリックして、線画(輪郭)のみを抽出します。
図①:色を選んで、バケツマークをクリックして、イラストに色つけをします。色がフチまで行き渡らない場合は、【取り消し】をクリックして、線画抽出前に戻します。
図②:再度レイヤーパネルを出し、下のカーソルを調整すると、隅々まで色を行き渡らせることができます。慣れが必要です。
レイヤーをコントロールしなくても、隅々まで色が行き渡る場合もあります。ケースバイケースで対処しましょう。
レイヤー入力の絞りの度合いには、若干コツというか、慣れが必要です。が、それほど難しくありません。何回かやると自分なりの感覚でできるようになります。ちょっと違うかな?
と思ったら迷わず『取り消す』をクリックして、何度か納得いくまでやり直してみてください。
カラーは、RGBを組み合わせて、自分のイメージでも作ることができます。以下のようにパレットを使うとさらに便利になります。ぜひご参考ください。下記(A)のように『ウィンドウ』から『パレット』をチェックします。(B)のようにパレット左下の新規作成をクリックすると【色の追加】パネルが現れます。(C)のように任意で名前とRGBを入力します。パレットに色が追加されます。
LINEスタンプは40種類も必要です。カラーパレットに好きな色をセットしておけば、作業が大きくはかどります。
一般に売られているコピー用紙などには、時々、黒っぽい点々のようなものがついていますよね。これはスタンプ画像のデザインにもよりますが透過性が必要なLINEスタンプではリジェクト(不合格。この部分を修正しなさいと、わかりやすい指示メールがあります。親切です。)の可能性が高くなると考えられます。
私の場合、「※背景の透過漏れで白い点状の取り残しがある」との指摘とともにリジェクトされた経験があります。そうなると再度その個所を修正して再び審査待ちからリクエストしなければなりません。リジェクトされた作品は、早めに審査が進むとも言われていますが、なるべくないに越したことはありません。と話が長くなりましたが、Firealpacaでの線画抽出の前後に、消しゴムツールで消しておくと効率的です。全体的な流れは、下記をご参照ください。
あれっ? 消えないと思ったら、修正対象のレイヤーをクリックして消してください。
背景にベタ色を入れれば、多少大丈夫だと思いますが、気になるようであれば、消してください。
とにかく、私は一つの作業をする毎に、レイヤーを追加するようにしています。そのレイヤーが必要でなくなったり、間違えたと気づいた時など、対象レイヤーを指定して、パスするだけでそのレイヤーが閉じて、メイン画面に反映されなくなります。一つのレイヤーで、色を塗ったり、線を追加したりすると、修正作業もはじめから…と言うケースもあります。みなさんも、レイヤーを追加しつつ、作業を進めていくことをおススメします。
レイヤーの位置は、下になるほど地になり、上になるほど天になります。すべてのレイヤーを重ね合わせて、一枚のイラストが完成するのです。レイヤーの位置はドラッグすれば、容易に移動できます。
上記でも説明しましたが、レイヤーとメイン画像は連動しています。右記では、レイヤー1が一番下、レイヤー2に線画抽出した黒色輪郭、レイヤー3をレイヤー2の下にドラッグ移動させて、レイヤー3にボディーのピンク色をバケツで入れました。この方が
キレイに色をつけれるのと同時に、黒色の輪郭がクッキリと出ます。
右記のイラストは、スタンプ画像【幅350×高さ300pixel】です。上に若干の余白があります。ここをカットして、LINEスタンプが少しでも大きくなるようにしましょう。
『編集』から『キャンバスサイズ』をクリックして③でイラスト位置を固定します。今回は上に余白があるので、イラストを下に固定します。④で高さを指定して、OKをクリックします。
イラストの上の余白がカットされました。
カット後のスタンプ画像【幅350×高さ280pixel】です。
本頁の冒頭で触れた「スタート前に確認しましょう」の保存用フォルダーの所在を再度確認しておきましょう。
スタンプ画像の色つけが終わったら、①『ファイル』から②『保存』でフォルダーを指定し、保存します。
保存先は、私の場合は、デスクトップに名前を付けたフォルダーを作っておいてそこに保存しています。
③保存先を確認します。
④スタンプ画像のファイル名は「01、02、03…40」が便利です。メイン画像はmain、タブ画像はtabとします。⑤ファイルの種類は必ずPNG形式で⑥保存してください。
間違えて.jpgなどで保存してしまったら、再度、FireAlpacaで呼び出してファイルの種類を『.png』で保存すればOKです。.jpg画像は削除してください。
⑦OKをクリックします。透過PNGであることを確認して、⑧OKをクリックすれば終了です。
最後に「LINEクリエイタースタンプシミュレーター」で、透過性、ゴミ等のチェックを行い、LINE Creators Marketに必要事項を入力して、マイページからLINEスタンプを新規登録しましょう。
すでに作ったイラスト①と「文字を作ろう」のページで作った②の手書き文字を合体します。①と②をFireAlpacaで開きます。③キャンバスを新規作成します。ここではLINEスタンプの【幅350×高さ300pixel】で開きました。
①のイラストと②の文字をコピーして、④⑤新規作成したキャンバスに貼り付けて、サイズ、場所等を調整します。
イラストや文字のタテヨコによって、天地左右に余白が出ることがあります。LINEスタンプをできるだけ大きく見せるため、⑥の余白(左右)をカットします。⑦のキャンバスサイズの幅をここでは290pixelにしました。上のイラストが赤ケイで囲まれて、どこまでカットすればよいかが、よくわかります。OKをクリックします。
⑧のように幅が縮小されました。
これで、LINIスタンプの1点が完成です。png形式で保存しましょう。残り39点と、メイン画像、タブ画像を制作しましょう。
★作業中、誤って、アルパカ画面のカラーパレットなどのアイコンを消してしまったら、上部バーの「ウィンドウ(W)」から初期化をクリックすれば、初期の表示内容に戻せます。
操作に慣れてきたら、マウスではなく、キーで操作することに慣れていきましょう。キーでの操作の方が、断然早くて、しかも楽です。
本頁では手描きイラストをスキャンする方法で説明していますが、手描きイラストをデジタルカメラやスマートフォンなどで撮影して、それをパソコンに保存してFireAlpacaで加工していくなどの方法もあります。
あくまで、これまでご紹介したのは、初歩的、基本的なテクニックです。
LINEスタンプは視認性も重視されますので、キャラクターは簡潔なものが良いかと思います。あと、カラフルなものも良さそうです。みんなで楽しみながらLINEスタンプを盛り上げていきましょう!
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いつき / ウィズダム・ゲート
「かわいい」「のんびり」「ほのぼの」をテーマに、時間のある時にコツコツと、誰もが使いやすいスタンプを作っています。
宜しくお願い致します。